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【CJ現場リポート 2005年7月】企業間どうしでの交流・連絡の重要性に関して

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先日いつもお世話になっています遼寧省のお客様のところでちょっとした事件がありました。

その経緯というのは下記の通りです。

  1. ある女性中国人ワーカー(Aさん)の労働契約の期限が到来するので、約定にある通り1ヶ月前にそのご本人に契約解除の通知した。
  2. その通知の2日後、Aさんとそのご主人(Bさん)がAさんの直属の上司(Cさん)のアパートに夜突然訪問し、恐喝まがいの暴挙に出た。
  3. Cさんは、この事件があった直後に常駐されている総経理に電話で報告をした。
  4. Bさんは、Aさんが勤務されている企業様が進出されている工業団地内で徒歩の20分のところにある日系企業(D社)に勤務されている。
  5. また、このAさんが勤務されている日系企業様では当然、労働契約など中国人社員を採用するのに必要とされている法定手続きをすべて完了している。

このような状況であったのです。

恐喝まがいの事件に遭遇したCさんは、この日系会社様がこちら中国で立ち上げの時から在籍されており、日本本社でも研修をされ、将来はこちらの現地法人の経営幹部として期待されている若手社員の方でした。

一方、この会社様の総経理は日本では生産技術畑ご出身の方で、こちら中国での現地法人で発生するさまざまな経営上の問題に関しては、ご経験も少なく、今回のこのような恐喝まがいの事件にどのように対応すれば良いか?迷っておられました。

そこで私の方では、その恐喝まがいのことを受けたCさんに詳しく当日の状況をヒアリング致しました。特に暴行を受けたことのでもなく、労働契約の解除通知を受けたAさんから、『お前が家内の人事評価を落としたので、このようなことになったのだと』の嫌がらせを受けたようです。また、もし本当に1ヶ月後に労働契約を解除するようなことがあると、ただではすまないからと脅しを受けたようでした。

特に傷害事件になるようなことではなかったようです。

私の方からは、この総経理様に一連の出来事を近くのD社様の総経理にご報告されては如何ですか?と申し上げました。この総経理はこのようなことをするとかえってやぶ蛇になるのではないか?と心配されていましたが、同じ工業団地に進出された日系企業様同士ですので、D社様にこのBさんに対して具体的な対応をお願いするのではなく状況説明だけするために伺った次第です。

その翌日にはこのBさんとその上司の課長様の2名がこの会社様にお詫びに来られました。

一緒に来られたBさんの上司の課長様は女性の方で、その対応はまことに見事なものでした。

こちらの総経理の方も、今回の一連の出来事でこちら中国での日系企業様同士での横の連絡・交流などを強化してゆきたいとのことでした。

御社では同じ工業団地などに進出されている日系企業様との連絡などは十分でしょうか?

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