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先月ある日系の会社様で新たに設立する合弁会社の第一回目の董事会が開催されました。
この合弁会社ではようやく定款が完成し、これから正式に法人登記の手続きをスタートさせるところでした。私にも今後いろんな局面でこの合弁会社の経営をみていただけないか?ということで、第一回目の董事会に参加させて頂いたわけです。
合弁会社の出資比率は、中方が51%で日方が49%の比率です。董事会メンバー構成は6名でそれぞれ中方・日方から3名つづで、董事長は中方から選出されるものです。今月はこの合弁会社での中国投資が良いのかどうか?独資の会社が良いのか?を論じるものではなく、第一回目の董事会の様子をレポートし、日本サイドも大いに学ぶべきところが多いと感じた次第です。
この第一回董事会に先立ちまして中方から議案として提出された項目は4項目でした。
の4項目でした。以前私が関与した合弁会社(約10年前になりますが)では、毎回の董事会は2時間の予定が10時間以上にも及び、どうなるのか?と気を揉んだ経験がありますので、今回は果たしどうなるものか?と若干心配したところも内心ありましたが、このような心配ごとはなく、一切がスムーズに終了しました。
まず、感じたことが今回の中方のパートナーの方の意見の出し方が大変スマートであったことです。
それぞれの議案に関して、まずは日本サイドに意見を打診はしますが、必ず自分の考え方をまずは明確に述べられ日本サイドの考え方・意見を求めた姿勢にあります。しかも決して中方の利益だけになる視点にたつものではなく、中方もこの合弁会社に出資を決定した目的を十分理解されている上での姿勢でした。
第2に、日本サイドの代表者の方がこの合弁会社での経営に関して絶対に譲れないラインをキチンとお持ちで、このラインに触れない限り、現地中国でスムーズな会社経営が可能になるように対応された姿勢にあります。特に合弁の場合では、己の力量を知るといいますか、どこが譲れないラインなのかを明確にもつ姿勢が重要だと思うのです。
このような董事会でしたが、この董事会の2日後に、中方のパートナーから私に電話があり、第一回目の董事会を受け、実際の新会社の経営運用面での各論的打ち合わせをしたいので、3時間くらい時間をもらえないか?ということでした。
この合弁会社が今後どのような発展をしてゆくか?は中国サイド及び日本サイドの双方の努力次第だと思うのですが、私自身約10年前に体験した合弁会社の経営のあり方と今日の経営のあり方もかなり違うのではないか?と気付かされた一連の会議でした。