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お知らせ
1月1日の大地震から2ケ月近くの時間が経過しました。まだ多くの方が避難所等での生活を余儀なくさています。復旧もさまざなる原因で思うように進展していない印象です。
・半島という交通面の特殊性がある。
・もともと人口減少で高齢化が進んでいた。
・病院等の医療機関・学校等の社会的機関の機能がなかなか回復しない
その他さまざまな原因が複合的に重なり合ってのことと思われる。
最大の課題は何と言っても人口減少である。仮に震災前とまったく同じ状況に戻したとしても,30年後のその地域はどうなっているのか?という課題である。
多くの方がこの課題には既に気付いてはいるが、マスコミ等ではなかなかこの方面での議論が少ない状況だ。
これは被災された方の生活面での総合的再建等を考えると、従来通りの生活様式に戻すことが、一番合意が得られやすいからであろう。特に政治家の方が次回の選挙での票集めを考えるとなかなかこの方面での発言はしにくいのであろう。
ただ果たしでそれで良いのか?である。
巨額の社会的資本を投入し、復旧はしたものの30年後は人口は減少し、復興した地域社会全体が消滅する。このような事態がある程度正確に予測されている中で、従来通りの生活様式に戻るために社会的資本を投入するのにどれくらいの社会的意義があるのであろうか?
決して私は被災された方のご希望を一切聞く必要はないとは申し上げていない。むしろしっかりと聞くべきと考えている立場だ
その上で30年後あるは未来への復興に向けたビジョンが必要であろうと思うのである。
政治の力なのか?未来への構想力なのか?
このような議論が出て来ることを期待し、復興が進展することを願っている。
写真本日の地元石川県地方新聞である北國新聞の第1面。