乗り捨てレンタル自転車に関して思うこと

お知らせ　2017年06月03日

最近、上海市内ではレンタル自転車が多い。特に地下鉄の入口となる地上では写真の通り、時間的によっては、安全に歩行するスペースすら確保できないような大量の自転車だ。

いわゆる1元乗り捨てレンタル自転車と言われるものだ。

確かに便利である。

一方では、それぞれの個人が社会全体のバランスを一切考慮せずに、自己の便宜性だけを追求したらどうなるか？ということを感じるのである。

車も同じであろう。

個々人の生活にとって車は確かに便利なものであるが、すべての人間がこの便利性だけを追求するとどうなるか？

大気汚染・交通事故・交通渋滞等々の社会的不便さが一気に噴き出すであろう。

このレンタル自転車の急増を日常的に見ると同じことを考えてしまうのである。

今後もますますこのレンタル自転車の数が増え、街の中での歩行スペースすら確保できない状況で自転車で一杯となる。こうなると街の美観も何もない。

果たしてこのようなことを、すべての中国人は願っているであろうか？

個々人が己の便宜性だけを追求してゆくと、その挙句はそれらのサービスなどが消滅するという中国式発展＆消滅パターンを感じてしまう。

【足るを知る】という謙虚さこそが、これからの中国社会の健全な発展では必要であろう。

現在日本に滞在していると思うことである。