新着情報
過去の記事
先日いつもお世話になっているお客様と一緒に台湾の方と食事をする機会がありました。
このお客様と台湾の方は同業他社のご関係で、同じ業界の方ですが、決して対立的関係にあるご関係ではなく、年に数回はご商売もされておられるようです。
この台湾の方は蘇州地区にて台湾独資企業をお持ちで、中国人スタッフが60名程おられる会社を経営されています。
今回、一緒に食事を頂きながらいろんな話題が出ましたが、大変興味深い点が2点ほどありました。
まず1点目は、台湾の企業様がこちら中国大陸で会社を設立し台湾独資会社を運営されていく上で遭遇する社内での問題は、我々日系企業が遭遇する問題とまったく同じであるという点です。
我々日本人から見ますと、台湾と中国大陸は歴史的政治的なこともありますが、所詮、同じ中国人で言葉の壁や習慣の壁が日本人ほど大きくはないのではないか?と思っておりましたが、この台湾の方がおっしゃるには、まったく台湾人と中国大陸の人間とでは、同じ中国人と言いながら、共通しているのは、『北京語』という言葉だけで、物事の考え方から発想方法や行動パターンまではまるで異なっているということです。
この方の会社様でも総経理は台湾から派遣された方が1名常駐されており、現場では2名の技術者の方がおられるとのことでした。人事労務問題からはじまり現場での品質管理・財務管理に至るまで、お話させて頂きましたことは、われわれ日系企業での社内とまったく同じということでした。
第2点目は、全ての台湾の方がそうだとは拙速な判断はできないと思いますが、この台湾の方と私は北京語でお話をさせて頂きましたが、
まず
このようなことをその台湾の方に対して感じた次第です。もちろん、台湾の方はこうで、一方中国大陸の方はこうだと決め付けることは大変危険なことだと思います。
振り返って考えてみますと、我々日本人が社内でコミュニケーションを取ろうと思った場合には、よほど中国語が上手な方で無い限り、通訳を介しての中国人スタッフとのコミュニケーションになります。
しかし、この台湾の方がおっしゃるには、たとえ北京語が通じる台湾人であっても、中国人スタッフとコミュニケーションを取ることが難しいとのことです。
こちら中国で会社運営されている場合には、日本人であれ台湾人であれ、言語によるコミュニケーション上の障害はそう大きな問題ではないように思います。
中国で経営上の目標を達成する過程では、投資親会社がどちらの国の企業であっても、コミュニケーション上のアドバンテージないしハンディーというのは存在していないようです。