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【CJ現場リポート 2004年5月】

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最近良く聞きます中国現地法人での問題点として社内での一体感・連帯感が少ないと言う声を聞きます。今月はこの課題について私なりに考えてみました。

現地法人社内での日本人管理者サイドからの問題点としての自覚的症状としては、中国人管理職の部下育成能力がない、何か問題があってもかばいあうのか本当の原因が究明できない、部門間を超越した社内協力体制がなかなかできない等等の問題をよくお聞きします。

社内での問題解決の手順と言いますのは、皆さんも既にご存知の通り、

  1. 問題の発見・確定
  2. 原因究明
  3. 対策立案
  4. 実施
  5. 結果の検討

という標準的なプロセスがあります。

また品質マネジメントシステムであるISO9001:2000年版の規格要求事項、第8章の『改善』の中の『是正処置』(8.5.2)の条項の中には規格が要求する不適合の原因を除去する6ステップが明示されています。

  1. 問題点を明確にする
  2. 根本原因を摘出する
  3. 対策としての候補策を考える
  4. その中でもっとも効果的と考えられる方策を実施する
  5. 取った対策の結果の記録
  6. その効果を検証する

という一連のプロセスです。

こちら中国の現地法人では既にISO9001:2000年版を取得されている会社様が多いわけですが、社内でこのようなシステムが存在していてもなかなかタイムリーかつ有効に問題点が解決できないのはどうしてでしょうか?

私はこちら中国の現場で最大のポイントは問題解決に当たり第1ステップの問題点の発見ないし問題点の明確化及び第2ステップの根本原因の究明作業にあるように思います。

日本人管理者の方が問題として感じ取っておられても現場の中国人スタッフが何も感じないケースもあり得るわけです。

そこで現象の認識度合から異なってしまい、その後の原因究明、対策立案・対策の実施などと議論を進めてもなかなか話が噛み合わないことになりがちです。

現在会社内で早急に解決すべき問題点は何か?をこちら中国人スタッフと共有する必要性がまずは重要と思うのです。企業活動ですので、それぞれの会社様の経営理念・方針・当期経営目標などがあるはずですから、われわれ日本人サイドからはまずはこの理念・方針・目標を明確に社内に徹底することからはじめなくてはいけないと思うのです。

またこの会社全体としての当期経営目標が定まったのであれば、次の段階では社内での各部門への部門目標までキッチリ定量的に落とし込む必要があります。これらの作業は社内で何か問題が発生してから徹底させようと思いましてもなかなかできませんので、日常の営業活動の中で日常的に徹底することが有効です。

この理念・方針・全社目標・部門目標に照らし合わせて、現在発生している現象はどうなのか?ということを社内で検討することがすなわち問題点の発見・明確化になります。

その上で次のステップである根本原因の究明作業や対策案の立案等をする段階に移行するように思います。この第2ステップにおいては日常の社内での部門を超越したコミュニケーション能力が大きく問われることになり、日本国内での状況とは大きく異なることになりがちです。特に通訳の方を通してのコミュニケーションになりますとなおのことと思います。

第一段階での社の理念・方針・目標などの徹底は朝礼、会議、社内での告示などを通して比較的スムーズに徹底が図れることと思いますが、中国人スタッフとのコミュニケーションこそが、社内でのスムーズな問題解決に繋がるキー・ワードだと思います。この社内でのコミュニケーションには2つの役割・側面があります。

一つは業務上の情報伝達で、もう一つは意志疎通の面です。業務上の伝達能力は各社様とも大差はないにしても、もう一つの中国人スタッフの方との意志疎通能力こそが重要な見えざる問題解決ファクターのように感じています。

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