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冬場の道路の融雪状況についての考察

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私が住んでいる北陸のように、最低気温が-2℃程度になるエリアでは、主要道路に融雪装置が設置されています。この融雪装置は、世界的に見ても非常に贅沢な装置とも言えるもので、河川の水を汲み上げて道路に流し、雪を溶かす仕組みになっています。
当然、-10℃以下になるような厳寒地では水が凍結するため、この河川の水を利用した融雪装置は使用できません。

しかし、私が住んでいる地域では、それが有効活用されているのです。私はこのような融雪装置について、大きく二つの問題点が浮かび上がるのではないかと心配しています。
第1に、水資源の問題です。かつての日本は水資源が豊富で、「水と平和はただ」と言われた時代がありました。しかし、今では水も平和も無料で入手することは到底不可能です。特に水資源の問題は農作物への影響も甚大であるため、融雪装置に河川の水を使用することについては疑問を感じます。

第2に、歩道の除雪が十分に行われていない点です。写真を見てもわかるように、融雪装置は車道に設置されているものの、人が歩く歩道には雪が残ったままです。
これは昭和の時代、あるいは若い人が多かった時代に整備された社会インフラの名残です。これからの時代は、人口動態の変遷とともに車道ではなく歩道にこそ融雪装置が必要なのではないでしょうか。

このように考えると、日本国内のさまざまな社会インフラ、橋やトンネル、道路、信号なども、今後大きく見直される時代が来るのではないかと思います。

皆さんのお住まいの街では、どのような状況でしょうか?

 

 

1 件のコメント “冬場の道路の融雪状況についての考察”

  1. マンテン より:

    非常に面白い話題ですね。日本の融雪設備の経験が中国の東北地域にセットしたら、かなり参考すると思います。社長が毎回の文章を読んで、よく習います。

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