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先週の日曜日に街に用事があり出かけた時のことであった。
あるお店で買い物を済ませお店から出たところ、バッタリと5~6年前にいろいろと大変お世話になった方に出合った。
その方をここではTさんとしよう。
このTさんは4年前までは、江蘇省のC市でご自身で会社を経営されておられたが、さまざまな理由によりこの会社を清算された。
当時はいろいろとご苦労も多かったことであろうと思う。
今はある会社に勤務されている。
このTさんの奥様は中国人の方である。
5年前はまだ小さかった娘さんが今年は中学に入学されるという。
慌ただしく変化するこちら中国で、このTさんのように上海に根付いて生活をされている方がおられることに何かホッとするのである。
こちら上海で生活の基盤を持ち、ご家族で生活をする。
決して日本から期限付きで派遣・駐在されているのではないある種の落ち着きを感じる。
自らの意思で上海にお住まいの日本人の方である。
ふと思い出すと最近も類似した感覚を持った状況があった。
上海での現地採用の日本人の方との交流である。
中国商務省発表によると2006年日本からの中国投資は45億9806万ドルで前年比29.59%の減少との数字もある。
この数字の持つ意味はさまざまであろうが、今後は日本から派遣され駐在するのではなく、こちら中国で生活基盤を持つ日本人の方が急激に増加する予感がするのである。