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最近感動した話です。
少々お付き合い下さい。
その会社様は中国での事業がそこそこ順調に推移しており、更なるコスト削減および多様化する顧客ニーズに対応するためにベトナムに進出することを決定されました。
現地ベトナムには2名の日本人担当者が派遣されることになりました。
ようやく工場建設から人の採用等さまざまプロセスを経て、初出荷が間もなくという状況です。
この駐在する日本人の方(中国で言うところの総経理に相当する現地法人の社長です)の息子様が夏の甲子園に出場することになりました。
小さい頃から地元では野球少年ということで頑張っていたとのことです。
おとうさんとは休日によくキャッチ・ボールをしたと言います。
しかも夏の甲子園ではそのチームのキャプテンでキャッチャー。
一方皆さんもご存知の通りベトナムでは年率25%前後のインフレの経済状況であり、賃上げストや各種ライセンスの認可等がなかなか思うように進んでおらず、苦労される日系企業が多い状況です。
このベトナムの会社様のその社長様も日々苦労が多いことであったであろと想像できます。
そういった中、息子さんが夏の甲子園に出場することになったのです。
日本の会社の代表取締役は、そのベトナムの総経理様に、
【ベトナム現地での仕事は毎日忙しいかもしれないが、息子さんが甲子園に出ることは一生の内でたった一回だけだ。
決勝戦まで残っているのなら、それまで親として日本に一時帰国して応援をしなさいと・・・・。】
<・・・・・・・。>
ベトナム現地法人の総経理の顔の表情が浮かびます。
国際化が進む企業社会の中で、久しぶりに爽やかな風を感じた次第です。
このストーリーで皆様はどのようなことをお感じになりましたか?
いろんな感じ方があって当然だと思います。
グローバル化が急速に進むこの企業社会で人材マネジメントの良い事例をみた感じです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
この会社様の益々のご発展を心より祈願する次第です。