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中国において外資企業として企業経営にあたり求められる能力とはいったいどのようなものがあるでしょうか?
多くの企業様では、中国に派遣される方は日本国内で実績のある方がほとんどです。営業の責任者であった方、あるいは製造の責任者で工場の運営を得意とする方などさまざまです。
このような過去の日本での実績があるからこそ、会社の社命を受けて中国に派遣されてくるのだと思います。
しかしこちら中国で実際の現地法人での経営にあたりますと、そこで求められる能力ないし意思決定を迫られる局面というのは、必ずしもご本人が過去に経験のある能力だけでないのが実態だと思います。
さらにそれに輪をかけるように、日本語ではなく外国語である中国語でのコミュニケーションとなりますので、まずますややこしく難しくなるのが実際の状況だと思われます。
このようなことは企業規模の大小・業種業界に関係なく発生するものです。
私はどのような業種業界を問わず、現地企業管理に関しては、キッチンとした手順があるように考えています。
その手順構成とは全体としては2層になっている構造です。基礎部分であるところは、会社経営上、日本でも中国でも必要とされる管理能力です。
の4大能力だと思います。
この4つの能力のどれが欠けても現地法人での経営はうまくゆかないと思います。派遣される方が従来日本でご担当されてきた領域・分野と比較しますと、かなりその守備範囲が広いことになります。
さらにその上にリーダーシップというものが上部構造にあるように思います。
当然日本人一人ないし日本人管理者だけでこちらでの企業を運営できるはずがありません。現地スタッフとの協働作業が必要になるわけです。この『人を動かしてゆく』という段階になりますと、さまざまなリーダーシップ論が現在ありますが、日本人管理者としてはご自身の専門分野を生かしながらも、きちんと会社内での組織設計および管理職の方を中心とした職務設計を行ったうえで、自らのスタイルにあったリーダーシップの発揮が必要になるように思います。
このリーダーシップの発揮という段階では、決して教科書的な正解があるとは思えません。人がそれぞれ違うように、リーダーシップのあり方も異なって当然だと思うのです。
ただ肝心なことは、全体として必要とされる管理能力は2層の構造になっているとすれば、その基礎部門である経営管理的能力のみでこちらでの会社経営を乗り切ってゆこうと思ってもなかなかうまくゆかないものです。
そこには自らのスタイルに合致したリーダーシップが必要で、このリーダーシップと管理能力が合体してはじめて現地法人での企業管理が十分になるように思うのです。
ご自身含めまして、御社での日本人管理者の方の能力は如何でしょうか?