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先日こちら上海での日系企業に勤務されている日本人の方とお話する機会を得た。
このお二人とも、もちろん日本人ですが、こちら中国での現地採用の方でした。
日系企業では数多くの中国人ローカル・スタッフの方と少数の日本人管理者と言うのが基本的構図ですが、正確な人員構成組織としては、つまり処遇のあり方としては、なかなか複雑なものです。
①日本人で本社から派遣されている方
②日本人ではあるが現地採用の方
③中国人であるが本社採用の方
④中国人で現地採用の方
と4分類することができます。
もちろんこのような分類のほかにアメリカ人の方や韓国の方が追加される会社様もあると思います。
さて同じ日本人で現地採用と本社からの派遣の方との違いは?一体何なのか?
個人レベルでの動機としては
・中国が好きだ。
・中国で仕事をしたい。
・日本ではどうもキュウクツだ。
等などその動機は様々です。
問題となりがちなのは、その待遇。すばり給与水準。
同じ日本人なのに現地採用と言うだけ本社からの派遣の方との待遇に非常に大きな落差があるのが現状です。
もちろん中国と日本とでの社会生活上の消費水準が違うことは十分理解できます。
企業サイドとしても、日本から派遣するよりも現地採用の日本人を採用した方がコスト的には安くなるという理屈も十分人材の現地化を促進するという観点から説得力を持ちます。
但し、あまりにも大きな差があるのはどうか?と思う。
あくまでもご本人の業績との関連で処遇は決定されるべきと思いますが、根本的には労働環境をとりまく制度上の違いがそうさせにくいのではと考えられる。
短期の労働契約や社会保障制度の違い等など。
先日お会いしたこの日本人の方は中国での仕事が好きで、面白いとのことであった。
貴重な人材だ。
このお二人のご活躍を祈っている。